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陀々堂の鬼はしり(だだどうのおにはしり)とは奈良県五條市大津町の念仏寺(ねんぶつじ)において室町時代から毎年1月14日(1957年〈昭和32年〉までは旧暦1月14日〔#奈良県教育委員会 2009年 p. 35〕)に行われている修正会結願の行事である。1995年(平成7年)に国の重要無形民俗文化財に指定された。 鬼走りというのは、中国から伝わり宮中の年中行事となった追儺の行事を模倣した悪鬼と疫病を払う儀式で、追儺、鬼追いともいい各地に多く残されているが、陀々堂の鬼はしり行事の鬼は、追い払われる対象となる悪い鬼ではなく、阿弥陀如来に仕え災厄を除き福をもたらす善い鬼とされている。 == 歴史 == 念仏寺は土地の豪族坂合部氏の氏寺として鎌倉時代に創建されたといわれ、阪合部郷12か村の郷寺であったが〔陀々堂の鬼はしり - 国指定文化財等データベース(weblio辞書・2012年10月26日閲覧)〕、現在は真言宗に属する無住寺院となっている。境内には茅葺屋根の本堂(阿弥陀堂)があるだけでこの堂を陀々堂(だだどう)と呼んでいるが、これは、松明をかざして飛び散る火の粉で身を浄め災いを焼き払う達陀(だったん)の秘法を行う堂からの命名であるとされる〔#高田 1991年 p. 18〕。 この寺の達陀の行法は室町時代中期に領主坂合部是房の弟頼澄別当が東大寺二月堂の修二会にならって始めたもので、毎年1月14日の修正会結願に鬼走り行法を創始し厄除福授を願ったものと伝えられ、以来500年以上の間一度も欠けることなく行われてきた行事である〔。安永2年(1773年)の『大津村村鑑(むらかがみ)明細帳』には現在と変わらない鬼はしり行事の所作が記されている〔#奈良新聞社 1996年 pp. 16 f.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「陀々堂の鬼はしり」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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